#人狼クイズ
『狼陣営が占い師を騙るのは何故?』
上記のぜつさん出題のクイズへの私の回答が以下。
『確定白が生産される速度を落とし、吊れる対象を広げるため。』
この回答を選んだ考え方をお話していきます。
諸事情により原題と少し変えています。
用語解説の部分は別ページに分けました。
「用語の確認 確定白 詰み」
http://jinrosns.net/sns/web/diary/379
騙り占い師が居る事で発生しうる、狼側のメリットを挙げます。
<甲1群>
a真占い師が確定しないので、占い師自身も容疑者の一人と出来ます。
b真占い師から人間判定が出ても、対抗占い師の判定が
分からない間は、容疑者のままに出来ます。
(ただし吊ると占い判定をロスするため、
吊りからは遠のき易いです)
c真占い師から狼判定が出ても、対抗占い師の判定が
分からない内は、狼とは確定しません。
よって吊るか否かの議論対象となり生存のチャンスが有ります。
(ゲーム終了まで容疑者で在り続けることだけは確定します)
d騙りからの狼判定で村人を吊ることが出来ます。(cの裏返し)
e騙りからの人間判定で狼を吊りから遠ざけることが出来ます。(bの裏返し)
対比のために占い師が確定した場合を考えます。
<甲2群>
a2占い師は確定すると、容疑者ではなくなります。
b2確定占い師から人間判定が出ると、必ず人間なので吊る必要は無くなります。狂人の可能性は残ります。
c2確定占い師から狼判定が出ると、必ず狼です。
ここまでは占い師を処刑する、
またはある程度残すという場合の考え方です。
実戦では占い師候補を襲撃することの方が多いでしょう。
そちらでも騙り占い師を出すことの利点はもちろんあります。
<乙群>
f真占い師を襲撃できる。
狩人生存ですと確定占い師はほぼ守られます。しかし占い師が複数いることで狩人の護衛が偽占い師や確定霊能者へそれやすくなり、狩人が生存していても真占い師を襲撃するチャンスが出来ます。
真占い師を襲撃するとどうなるでしょうか?
bとcの状態を以後増やさずにすみます。
dとeの状態から補完占いで収束されることが無いです。
g狂人占い師を襲撃できる。
この行為自体は狼にとって明確に手損です。
それでも実行の意義が有るのは、
村側がfのケースと混同し得るからですね。
つまり狼の手損以上の損を、村側がしてくれる可能性があるためです。
具体的には、真占い師が死亡したと誤認して
残った偽占い師を処刑しようという世論が生まれたり、
真占い師を護衛していた狩人が、他を守る様になったりです。
<まとめ>
甲1群のabdは騙ることで『容疑者を減らさない』という方向性です。
ceは処刑の優先順位への操作になります。
fとgは直接的・間接的に占い師を排除することで、
占い結果を増やさないという事が共通しています。
用語解説でも述べましたが、
占い結果が出続けるイコール容疑者は減っていくのです。
なので、騙りを出すことによって
容疑者を減らす速度を遅くしていると言えます。
国語のお話になりますが
処刑は毎日1度行われますので
「容疑者を全く減らさない」ことは不可能です。
なので「容疑者が減る速度を落とす」
という言い回しを使いました。
「吊れる対象を広げるため」よりかは
「吊れる対象を広くとるため」の方が良かったかな
とちょっと反省。
国語のお話その2
「記述式の問題を解く上で気を付けたいこと」
http://jinrosns.net/sns/web/diary/377
◆まとめ
あなたが甲群と乙群の両方に、正しく思いを巡らせたならば
出題者はきっと満足していることでしょう。
今回は割愛しましたが、ルールや編成が違うと
占い師を騙るメリットも増減します。
「占占狼」なら騙る一択でしょうし
「占狼村村村」の時点で騙ったら即詰みですものね。
また連続護衛なしのルールだと
占い師確定の脅威度合いが大きく下がります。
すると騙りを出す必然性も減ることになりますね。