balenさんの日記

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2019年
06月06日
20:30

【再録】シュレッダーの中 (1-1)【旧人狼SNS】2009/06/26

2009年06月26日05:31
シュレッダーの中 (1-1)

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■他人の心、他人の痛み
 最終目標は他者の言動の完全なエミュレーションです。
 と大風呂敷を広げても仕方無いですね。
 現実的には相手の好みや考え方を把握していく方法、
 およびそれを生かした質問、追求の方法です。
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推理と説得、そして誘導と捏造。
ほぼ全ての分野で私のプレイに関わるものなので
最初に説明した方が良さそうです。

表題の説明は大風呂敷過ぎますが、
村の中で「○○は誰を疑っている」ですとか
「○○が◇◇の立場なら、どういう行動をしそう」という
レベルで利用するなら胡散臭さも薄れるでしょうか?

まずは村側としての活用方法をご紹介しますが
役職者だったり狼側でも基本的には何も変わりません。

・対象の人物についての寸評を作製します。(プロローグ~1日目)
 これは一言で済まさずに色々な角度から読み取ります。
 一部は灰考察としてもそのまま使えますので
 初日はとにかくここに力を入れます。
 なおここではプロローグも範囲に入れていますが、
 推理としての材料集めは余り歓迎されないかもしれません。
 (性格を読み取る材料にして文句を言われた例は絶無ですが)
 以下具体的に例を挙げます。

口調:生真面目、気だるげ、フランク、明るい、
   落ち着いている、高飛車、特殊語尾

性格:甘えん坊、図太い、優しい、厳しい、大らか

好み:ネタは好き? 論理は好き? 
   確定情報は好き?
   ローラーの是非 独断、独裁への是非 
   能力者考察と灰考察どちらが好き? 
   状況考察と人物考察どちらが好き?

力量:初心者っぽい 経験そこそこ 切れ者 化け物

   
・チェックその1(1日目)
 最初の材料集めが終わりましたら、一旦○○はこういう人物
 と自分の中でまとめてみましょう。
 そしてこの寸評を元に初日(とプロローグ)のログを読み返します。
 違和感のある場所はありませんか?
 恐らく大量に見つかると思います。
 
例1:プロローグではこんなにはっちゃけているから
  明るくて積極的な人物だと思ったのに、
  初日の議題回答はほとんど一言で済ませている。

例2:議題回答の中でひたすら戦術論を語っているから
  結構ロジカルな人物だと思ったのに、
  質問や批判を考え方の違いと言ってスルーしている。

例3:投票COについての賛否の意見が出た際に
  結構丁寧に「嫌がる人がいるならなるべく使わないように」
  って説得していたから、優しい人なのかなって思ったら
  喧嘩している二人を見て「不毛な事をしている」とかバッサリ。

 実際にはもっと曖昧な違和感だったり、
 言語化が困難だったりします。  
 そう言う場合は表に考察として出す事は出来ないでしょうが、
 手元の推理メモにでも残しておきましょう。
 後々役に立ちます。
 また時間が無いとき等はこの時の違和感を素直に口に出して
 占い希望としてしまっても良いでしょう。
 
・再構築(1日目終了~2日目)
 ここからが本番です。違和感の正体を探る作業の始まりです。

 まずは「とことん好意的に解釈する」から始めるのがお勧めです。
 私は違和感を感じたけど、それは私が対象のことをきちんと
 読み取れていないから。
 つまり違和感の正体は勘違いか、
 相手の言い間違い、説明不足(状況、仮定など)、
 言葉の綾と解釈するわけです。
 
・好意的な質疑(~2日目)
 さて違和感を解決しに向かいましょう。
 まずは疑問に感じた箇所を相手に尋ねてみましょう。
 なお、この方法の最大の利点は村側陣営同士での
 無用な衝突を避けられることです。

 また狼側の場合でも、相手を貶めようと
 していないと評価して貰えます。
 欠点はこれらの裏返しです。敵を作らないから怪しい。
 質問のための質問、などと言われるかも知れません。

例4:~の部分が良く分からなかったのだけど、
  もしかして~と言う意味なの?

例4(NG版):~の部分が分かり難いので説明して下さい。
 
例5:~を重視する私は~には異論があるのだけど、
  貴方が重視するのは~であってる?
  (あってるなら意見は違っても納得出来るよ)

例5(NG版):~を重視しているのだろうけど私は反対。
     だって意味がないもの。

例6:~の作戦だけど私は反対かな。
  ~の欠点が痛いって思うから。
  
例6(NG版):~の作戦だと~みたいな欠点があるよ。
     君はどう考えているの?

 幾つか例を挙げましたが、そろそろ読者の皆様から
 クレームが来そうな予感がします。
 
 何故NGなのかからお話しましょう。
 それはどれも相手をやり込める、
 もしくは突き放す姿勢を見せてしまうからです。
 今回のテーマは相手を理解するために「好意的に解釈する」
 なのでその趣旨に反するという程度に御理解ください。
 実戦では早期からNG例の様な質問を飛ばす方が役に立つ場合もあります。

・再々構築(2日目~)
 相手の回答には満足出来ましたか?
 違和感は解決しましたか?
 もしモヤモヤが残っていたり、不満だったとしても、
 この段階で言語化できるほどの違和感が無ければ
 無理に押すのは禁物です。

 それよりは自身のモヤモヤを素直に訴えて
 相手(もしくは周囲)のフォローを頼んでみましょう。
 大抵の場合は「説明が足りなかったのかな」
 「誤解させてしまったのかな」と相手も気付き
 補足をしてくれるはずです。

 また相手が凄腕の狼ではないかと怖くなっても
 グッと我慢して、この段階で占いや吊りに向かうのは
 避けた方が懸命です。
 と言いますのも「冴え渡る考察、丁寧な態度」
 などを黒要素として挙げてしまうと
 貴方自身の価値観を誤解されてしまいます。
 何よりも貴方が感じたのは「違和感」なのですから
 押すための材料が不足しているはずです。

 但し早いペースで対話出来た場合など、
 この段階で狼決め打ちも有り得ます。
 それなりに材料があるならば攻撃開始です。
 具体的な方法は後述します。

・悪意の想定(2日目~)
 ここでは相手が狼(側)ならば、
 あの行動にはどういう意図(or利益)があるだろう
 と考えます。

 ~思いっきり途中ですけど長いので分けます~