balenさんの日記

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2019年
06月06日
20:59

【再録】堅苦しい日本語3 (未定)2013/04/10【旧人狼SNS】

2013年04月10日13:48
堅苦しい日本語3 (未定)

前回の宿題から参りましょう。

例文
【人】 家もふ(新人執事) ユーリ
>>11ミレイユ
昨日僕真視高かったですし、その前霊襲撃通ったことを考えると、狼は狩の僕護衛鉄板警戒しますよ。


B:なお文章全体を切り分けますと「狼は(主語)/警戒します(述語)」となりますね。
前の2つの文節つまり読点(、)で区切られた部分は「狼は警戒します」を説明する部分となっています。
ですから、3つの文節ごとに主語っぽいものが有るんです。
1文節目の主部は「村の多数意見は」が省略されていると考えれば分かりやすいでしょう。


Y:「昨日の『村の世論は』僕を真視する声が『高かったです』し、
その前に『霊襲撃が』『通った』事を考えると、
『狼は』狩の僕護衛鉄板『警戒します』よ」
で3つの主語もどきと述語もどきかな。


B:惜しいです。
2文節目が違いますね。「『狼が』霊能者襲撃を『通した』」と解釈出来ます。
ですから「霊能者襲撃が通った」と「考えた」のは別の人物です。
この場合は発言者の「僕(=ユーリ)」ですね。

まとめてみましょう。

「昨日の『村の多数意見は』『ユーリ真視だ』。」
「『僕は』前日に霊能者襲撃が通ったことを『考えた』。」
「『狼は』狩人のユーリ護衛を『警戒する』」


筆者注)
当時の会話では1文節目の主部を「村の世論は」としていました。
しかし「世論が高い」という言い方は一般的な言い回しではありません。
よって丁寧に翻訳しますと以下の様になります。

「昨日の村の世論では、ユーリを真視する『声が』『多かったです』。」

Y:うむむむ。むーずかしーなー


B:この様に主部や述部が長くなればなるほど、
話者が何について論じたいのかが、読み取りにくくなるんです。
特に初日に起こりがちな戦術論絡みですと、とても顕著ですよ。

なお筆者が翻訳&発言するならば以下の様にします。
細かな解説は省きますね。
もしも質問等があれば、【Yさんが】懇切丁寧に教えてくださることでしょう。
文章を区切ること。事象と推測を区別すること。
この2点を意識するのが好みです。

<翻訳>
「昨日(の村の世論)では、僕(=ユーリ)真視の声が強かったですし、その前日に確定霊能者への襲撃が通ったことを考えると、狼は狩人が僕(ユーリ)護衛を警戒しますよ。」

<発言>
「昨日の村の世論では、僕を真視する声が強かったです。
また前日に確定霊能者への襲撃が通りました。
ですから狼は、狩人が僕(ユーリ)を護衛することを警戒すると思うんです。」


戦術論が苦手or嫌いな方に、特に気をつけて頂きたいことがあります。
これは主に喋る場合よりも、他人同士のやり取りを聞き流す際に大事になります。
対話を構成する要素って大体以下のような感じですよね。

・相手の意見の要訳 
 「それってこういうことだよね」
・相手の意見への駄目だし&改善案 
 「それってどうなの。」「○○したいなら✕✕にした方が良くない?」
・本人の意見or好みor許容範囲
 「(前の文章と話題を変えて)○○なら有り」

これ等がごちゃ混ぜに並んでいるのを読むのって面倒ですよね。
すると序盤の対話に混ざりにくいですし、また初日の議事録から得られるものが少なくなります。
これが原因で序盤の占いや吊りに引っかかるという経験はありませんか?

本論とは逸れますが・・・
こういう際には単発の質問「××ってどういう意味?」で終えずに
自分はどうしたいとか、特に賛成じゃないけどこの話題が苦手だから任せる、
とかを添える事をお勧めします。


戦術論での指示語の使用例
【人】 詠み手 ポラリス
狼探しの際には状況の把握、戦略戦術の提案、灰について、
能力者について、等の様々な話題を適宜切り替える必要がありますから、
段落は小まめに区切った方が良いと思いますよ。

これを怠ると・・・?
話題が混ざります。
「それ」「これ」などの指示語が指すものが分からなくなり混乱します。
また、特に怖いのが順位付けを誤認されることでしょうね。

例として分かり易く分かり難いのは…
「占い師は初日でも良いけど、霊能者が確定すると拙いし同時かな。あーでもそれならいっそそっち先かな。」
こんな感じでしょうか。


B:誰かの議題回答「占い師COを初日に率先したい」という意見へのコメントでありがちな文章です。

「それなら」という指示語が何を指しているか読み取れますか?
「占い師から先にCOを回すと霊能者が確定し易い」というコンセプトを重視する行為、ですね。

では「そっち」は何を指しているでしょうか?
これも分かり難くて当然です。
文章中には一度も出てこない「霊能者COを回す行為」ですね。

このような文章の難点は理解し難いこともですが、
一部賛成で一部反対の様な意見を付け加えにくい事です。

質問をしようとすると抜け落ちている部分や指示語を
質問者側で補わないといけませんからね。


「占い師を初日に出すのは賛成。
でも霊能者確定はあんまり好きじゃない。
だから同時に出すならどうだろう。
同時だとむしろ霊能者は確定しちゃうのかな。
なら占い師よりも先に、霊能者を出した方が良いかも。」

要訳しますとこうですね。
4文目を正しく補えましたか?
寡黙になりがちで困っている、とか
序盤の占い吊りに引っ掛かってしまうという方には
この要訳の様に、短文に区切ることをお勧めしておきます。

効能は「面倒くさいから質問しない」を減らすことです。

「当たり前のことを説明して、発言を水増ししている」と言われる可能性は否めません。
また「理屈がおかしい」と突っ込まれることはむしろ増えるかも知れません。
でも「何を考えているのか、意見が分からない」と言われる事は確実に減る筈ですよ。

短文に区切る際に「接続詞(でも、だからetc)、主語」等を嫌でも意識しますから。


B:おまけが長くなってしまいましたが、次の題材です。

ユーリに対するミレイユの発言
>>22ユーリ
灰狩人狙いは、まあそれしかないのだけれどね
昨日霊能、今日灰狩人狙い、ってちょっと筋が見えてないのよね
単体考察が終わったら考えてみるわ
灰狩人狙いは、まあそれしかないのだけれどね


B:1文目の主語と述語を探してみてください。


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2019/06/06追記
人狼SNS当時もここで打ち切りました。